
WISC(ウイスク)検査とは?子供の学びの特性を知る知能検査をやさしく解説
「知能検査を勧められたけどうちの子発達障害ってこと?」
「周りの子より発達が遅れてるけど検査って受けたほうがいい?」
「WISC(ウイスク)検査を受けたけどどんな結果が出るか心配…」
私たち家庭教師のえーるでは、最近こういった内容のご相談が増えています。ただ、保護者の方の中には、知能検査を受けさせることに対して不安をお持ちの方もいらっしゃるようです。
この記事では、「WISC検査ってなに?」「どんな子が受けるの?」「どう活かせばいいの?」といった疑問について、家庭教師のえーるがわかりやすく解説します。
WISC(ウイスク)検査ってなに?お子さんの「学びの個性」が見えてくる知能検査
WISC(ウイスク)検査は、6歳〜16歳の子どもを対象にした、発達や知能の状態を測定する心理検査です。正式には「ウェクスラー式知能検査(WISC)」と呼ばれています。お子さんが「どんな情報の処理が得意で、どこにつまずきやすいのか」を数値で見える化してくれます。
学校や発達支援機関で実施されることが多く、「勉強が苦手」「話の理解がゆっくり」「得意・不得意の差が激しい」などのお子さんの背景を把握する目的で活用されます。
「IQの数値」だけを見るのではなく、お子さんの得意・不得意を深く理解するための“地図”のような役割を果たします。結果を知ることで、ご家庭や学校での接し方や支援の方法がぐっと見えやすくなるんです。WISCの検査は、以下の5つの指標を通して総合的に分析されます。
言語理解指標(VCI)
言語理解指標(VCI)は、言葉の意味や使い方、概念的な理解力を測る指標です。
具体的には「類義語の説明」「一般的な知識の答え」「言葉の理解力」などを見るテストが行われ、語彙の豊かさやコミュニケーション力の発達度を確認できます。日常生活では見えにくい“言葉をどう理解しているか”という部分を、丁寧に評価できるのがこのVCIの特徴です。

言葉を覚える早さだけでなく、“ことばの使いこなし方”まで見えてくることが多いですよ。
この数値が高いお子さんは…
- 会話の中で理解力が高い
- 読書や作文が得意
- 理由を言葉で説明するのが上手
低めのお子さんは…
- 説明や指示を理解するのに時間がかかる
- 質問の答えが曖昧になりやすい
- 言葉にすることが苦手で誤解されることも
家庭でできるサポートとしては、「絵本の読み聞かせ」や「一緒に言葉を使ったゲーム」などで、語彙力を増やす働きかけが効果的です。
知覚推理指標(PRI)
知覚推理(PRI)は、「見て考える力」「物事のパターンや規則性を見抜く力」を測ります。積み木を使った課題や、図形の法則を見つけるような問題が多く、いわば“視覚的な思考力”をチェックする項目です。言葉にしなくても、直感的に物事を捉えたり、形を頭の中でイメージするのが得意かどうかがわかります。
「言葉では説明できないけど、感覚で理解している」タイプのお子さんの強みが見えてくることも多いです。
高い場合は…
- 図形問題や理科の実験に強い
- 手先が器用でブロック遊びなどが得意
低い場合は…
- 図やグラフの読み取りが苦手
- 空間認識が弱く、図工や工作でつまずきやすい
ワーキングメモリー指標(WⅯI)
ワーキングメモリ(WMI)は、「一時的に記憶した情報を使って作業する力」を測ります。授業中の暗算や、口頭での指示に従って行動するような場面で重要です。聞いたことを一時的に覚えて、すぐに使えるかどうかを測る力で、「聞く力+処理力」のような働きをします。この力は、勉強の効率や集中力にも深く関係していて、多くの場面で見落とされがちな“つまずき”の原因にもなります。
高い場合は…
- 授業の指示をすぐ理解し、すぐ行動に移せる
- 一度聞いた内容を覚えておける
低い場合は…・話を最後まで聞かないと理解できない
- 指示が多いと混乱しやすい
- 計算や文章題でミスが出やすい
処理速度指標(PSI)
処理速度(PSI)は、「簡単な作業をどれだけ速く正確にこなせるか」というスピード感を測る指標です。
同じマークを探す課題や、簡単な記号を書き写すような問題が中心です。
“どれだけ早く手を動かして、視覚情報を処理できるか”という、見えにくい作業スキルを数値化するのがPSIの役割です。集中力・視覚認知・注意力など複数の力が関係しているため、得意・不得意が大きく分かれやすい領域でもあります。

処理速度が低い子は…
- ノートを写すのが遅い
- テストで時間が足りない
- 作業に時間がかかる=怠けていると誤解されやすい
でもこれは「マイペース」なだけで、理解力とは別問題です。支援方法次第で大きく伸ばせます。
全検査IQ(FSIQ)
4つの指標(VCI・PRI・WMI・PSI)の総合的なスコアが、全検査IQ(FSIQ)になります。
ただしこのFSIQだけを見て「頭が良い・悪い」と判断するのは早計です。WISCでは「バランス」や「個性の傾向」が最も大切なポイントです。
WISC(ウイスク)検査はどんな子が対象?学校で勧められる理由とは
「先生に『一度、発達検査を受けてみては?』と言われたけど、うちの子に必要なのかな…?」
そんなお悩みをもつお母さんからのご相談が、家庭教師のえーるには増えてきています。WISC(ウイスク)検査は、学習面や行動面で気になる特徴のあるお子さんの“得意・不得意”を数値で可視化する検査です。担任の先生や支援コーディネーターの判断のもと、学校から勧められるケースも多く見られます。
WISC(ウイスク)検査を勧められるお子さんの特徴とは
以下のような特徴が見られるお子さんが、WISC検査の対象になることがよくあります。
- 学習に極端な得意・不得意がある(例:算数だけ極端に苦手)
- 指示を聞いてもうまく行動に移せない
- 課題の途中で集中力が途切れやすい
- 空気が読めず、友達との関係がうまくいかない
- 予定変更などに強いストレスを感じやすい
WISC検査は、こうした特性の原因を探る「手がかり」となり、お子さんに合った支援や学び方を見つける第一歩になります。

実際のご相談事例|検査のきっかけと活用の流れ
私たちえーるでは「先生からWISC(ウイスク)検査を勧められました…」といった声をよく耳にするようになりました。特に以下のようなご相談が多いのでご紹介します。
ある小学5年生の男の子のお母さんからは「みんながノートをとっている時間、うちの子だけ手が止まってるって先生に言われました」といったご相談でした。
また、ある小学4年生の女の子のお父さんからは「未だに九九が全部覚えられなくて、この先高学年になるので心配なんです…」といったご相談をいただきました。
最近は学校の先生も、そういったことを受け、WISC(ウイスク)検査を勧めるようです。WISC(ウイスク)検査を受け、「視覚的な情報を処理する能力が低いみたいです」とか、「ワーキングメモリーの数値が低いようです」といった診断結果が出て、ますます不安になってしまう親御さんも多いです。
そして検査結果を先生に伝え「集団授業では難しいし、お子さんには1対1のサポートが必要かもしれないですね」と言われ、えーるに家庭教師を依頼されることが少なくありません。WISC(ウイスク)検査はあくまでも「お子さんの特性を知る」ための検査です。
これまでわからなかった“頑張りにくさ”などを知るチャンスでもあります。「先生に検査勧められて不安…」「うちの子に合った勉強を知りたい…」そんな方は、まずはえーるにご相談ください。親身になってお子さんに合う方法をご提案させてもらいます。
WISC(ウイスク)検査の結果の見方と活用法|学校・家庭でできること
WISC(ウイスク)検査の結果は、お子さんの「困りごとの原因を探る手がかり」として活用されます。
活用例
- 学校での支援内容の検討(通級・支援級など)
- 家庭での学習法の見直し
- 医師による発達障害の診断の補助資料
検査結果の数値は、「努力不足」ではなく「その子の特性のあらわれ」です。得意な力を伸ばし、苦手な部分を補うことで、お子さんの可能性はぐんと広がります。
WISC検査の目的は、「頭の良し悪し」を判断することではありません。子どもの知的な強みや弱みを正しく理解し、より良い学習環境や生活の工夫につなげることが大切です。
たとえば、「なんでいつもそうなの!?」「みんなと同じようにできないの?」といった言葉がけが、実はお子さんの自己肯定感を下げてしまうこともあります。
ですが、検査結果を通して、「この子はこういうことが苦手なんだ」「なるほど、ここに配慮すればスムーズにいくかも」そんなふうに気づけるだけで、親子関係もグッと前向きになることが多いんです。
お子さんの特性を知ることは、学習サポートを的確に行ううえでの大きなヒントになりますし、友達とのトラブルや学校生活のつまずきを未然に防ぐことにもつながります。
WISC(ウイスク)検査はお子さんの未来や親子関係をより明るくするためのひとつのツールなのです。
その他の知能検査
知能検査はWISC(ウイスク)検査以外にも色々な検査があり、それぞれ異なる年齢層や目的に合わせて活用されています。
ここではWISC(ウイスク)検査以外の代表的な知能検査をいくつかご紹介します。お子さんの成長や発達段階に合った検査を選ぶことで、より的確なサポートが見えてくることもあります。
WAIS‐Ⅳ (ウェイス)
この検査でわかることは、
- 言語理解
言語的な知識を応用する能力や語彙力、推理して表現する能力などがわかります。 - 知覚推理
視覚情報を取り込みまとめる能力がわかります。 - ワーキングメモリー
聴覚的な情報を正確に取り込み記憶する能力がわかります。 - 処理速度
視覚的な情報を多く正確に処理する能力がわかります。
WISC(ウイスク)検査が6歳~16歳までの児童・生徒が対象というのに対して、このWAIS‐Ⅳ検査は16歳~90歳11ヶ月の年齢を対象の知能検査で世界的にも広く使用されています。WAIS‐Ⅳは、高齢者の認知機能の評価や知的障害の評価、さらには職業適正の診断などさまざまな目的で用いられています。高校生以上のお子さんで学習や生活面に不安を感じたときには、この検査で得意・不得意を整理することで、進路選択のヒントにもなることがあります。
WPPSI-Ⅲ (ウィプシ・スリー)
WPPSI-Ⅲは、2歳6ヶ月~7歳3ヶ月の幼児が対象の知能検査です。幼児期の発達段階に応じた能力を測定するため、非常に細やかな配慮がなされた検査内容というのが特徴。特に早期の知的発達の評価に適しており、幼児期の認知能力の強み、弱みを明確にします。
2歳6ヶ月~3歳11ヶ月では4つの基本検査の実施から全検査IQ(FSIQ)、言語理解指標(VⅭI)知覚推理指標(PRI)を、5検査の実施で語い総合得点(GLⅭ)を算出します。
4歳~7歳3ヶ月では、7つの基本検査の実施から全検査IQ(FSIQ)、言語理解指標(VⅭI)知覚推理指標(PRI)を、10検査の実施で処理速度指標(PSI)と語い総合得点(GLⅭ)を算出します。幼児期に特有の“つまずき”や“ぐんとのびる力”を早めに知ることで、適切なサポートにつなげやすくなります。
田中ビネーⅤ
田中ビネーV は、2歳~成人が対象の知能検査です。
2歳~13歳までは「精神年齢」と「知能指数IQ」を算出し、14歳以上は「偏差知能指数DIQ」を算出します。この検査は、子供の発達段階の追跡や、特別支援教育を必要とする子供への対応を考える際に重要なツールです。特徴は、子供の変化や時代の動きに合わせ、成人の知能を分析的に測定することができる検査です。この田中ビネーⅤは、日本の文化や教育制度に即した知能検査というのもあって日本人向けの知能検査と言われています。
日本で長年使われている信頼性の高い検査で、就学前や小学生の支援計画づくりにも役立ちます。
家庭教師のえーるがお役に立てること
「先生の話はちゃんと聞いてるのに、ノートを写しきれなくて…やっぱり心配で。」
「授業中にぼーっとしていることが多くて、集中力が続かないみたい…」
こうしたお悩みを抱えて、私たち 家庭教師のえーる に相談に来られるお母さんが、ここ数年でとても増えています。背景には、WISC(ウイスク)検査などの知能検査を受ける機会が増えたことが関係しています。検査をきっかけに「うちの子には学び方の“個性”がある」と気づかれる方が多いのです。
- 周囲の子は普通にできていることが、どうしてもできない
- 集団生活に馴染めない
- 勉強のペースがクラスから遅れている
そんなお子さんにとって、一斉授業や塾のような環境では、ますます自信を失ってしまうことも…。でも、だからこそ大切なのは、「その子に合った学び方」を見つけてあげること。
「うちの子、塾ではぼーっとしてしまって集中できないみたい…」
「集団だと質問できずに終わってしまう。」
そんなお母さんの声も、私たちはたくさん聞いてきました。

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