不登校になりやすい家庭の4タイプとは?子どもの世界は「家庭」と「学校」でできている

子どもの成長に応じて親へのイメージは変わっていきますが、子どもが幼ければ幼いほど、親はなんでもできる魔法使いのような存在です。

その親が居る家庭は、子どもにとって安らげる絶大的な安心感で包まれていることが望ましいです。しかし、不登校になりやすい家庭では、子どもが安らげる家庭ではないことが多くあります。

今回は、不登校になりやすい家庭の4タイプと、不登校になりやすい家庭が変わる3つの改善方法について解説していきます。

目次

不登校になりやすい家庭の4タイプ

子どもが不登校になりやすい家庭は、4つのタイプに分けることができます。

長崎県立子ども医療福祉センター小児心療科の小柳先生は、第65回日本小児保健協会学術集会のシンポジウム「子どもが不登校になる要因にはさまざまなものがあるが,そこには家庭の養育環境が大きく関わっていることも多い」と述べているように、不登校になりやすい家庭は少なからず存在しています。

ここからは、不登校になりやすい家庭の4つのタイプについてご紹介いたします。

①子どもに対して無関心な家庭

子どもとの接し方に悩む保護者の方は少なくありませんが、子どもとの関係が希薄だと、子どもは保護者に対して「相談する」という選択ができなくなるので不登校に繋がる場合があります。

また、両親ともに子どもに対して関心があまりないというケースの他に、保護者のうち片方が子どもに対して関心がないというケースは非常に多いです

例えば、育児や家事は母親に任せきりで、父親は仕事のみを行い、家に帰ってきてもスマートフォンを片手に食事をしているので、子どもは父親に何も相談できないというケースです。

母親、父親の両方との関係で子どもが学べることは多く、家庭は社会の前の段階である学校で子どもが人との関わり方を学ぶ重要な場です。

そこでどちらか片方が子どもに対して関心を寄せていないということは、社会適応力の欠如に繋がってしまい、学校でも上手くいかなくなり不登校に繋がることがあります。

②子どもに対して過保護な家庭

子どもに対して関心を寄せていない無関心な家庭が不登校の原因になっているお話をしましたが、一方で子どもに対して関心を寄せすぎてしまっている過保護な家庭も、また不登校の原因になってしまいます

前述したように、家庭は社会に出る一段階前の学校で人との関わり方を学ぶ社会のひとつです。

そこで、「あれをしないさい」「こうしなさい」というように、子ども自身が考えるのではなく、保護者が子どもに対して指示をしてしまうことが多々ある場合、子どもは自分で考えることができなくなります。

そうなると今度は、学校生活で自分で考えて行動しなければならないシーンで何もできなくなり、周囲から低い評価となってしまうことも珍しくありません。

このように過保護な家庭もまた、不登校になりやすい家庭となっています。

③両親の仲が悪い家庭

子どもの世界は、「家庭」と「学校」の2つでできていると言っても過言ではありません。

50%は家庭、残り50%は学校の割合で子どもの世界ができていると仮定した場合、もし家庭で両親の仲が悪く、毎日のように喧嘩が絶えない家庭であったのなら、子どもの世界の50%は殺伐とした世界ということになります。

大人であれば、学校と家庭以外に幅広い世界を知っているので、ただ「家庭」という世界が殺伐としていても、「他の世界は素晴らしいから人生を諦める必要はない」と気持ちを切り替えて乗りこえることができるでしょう。

しかし前述したように、多くの子どもの世界は「家庭」と「学校」の2つのみです。

子どもは知識も経験もまだ少なく、思考も大人のようにできないうえに、自由に過ごすことができるわけでもなく制限的です。

そう考えると、家庭で両親の仲が悪いというのは、子どもにとって絶望的なことであり、人生を諦めるのに十分すぎる理由になることから、不登校に繋がる可能性があります。

④劇的な環境変化があった家庭

子どもとの距離感が程良く、両親の仲も悪くはない。…このような家庭であっても、子どもが不登校になることがあります。

例えば、家庭の事情で両親が離婚した、あるいは家族の死別、全く知らない土地に引っ越したなど、誰にでも起こりうる劇的な家庭環境の変化は、子どもにとってこれまでにない程の壮絶なストレスになります。

特に両親の離婚は現代では珍しくなく、厚生労働省の調査によると令和3年度では19万3.251組の夫婦が離婚しています。

親が離婚した子どもの気持ちは、両親の離婚を経験した子どもにしかわかりません。

親が離婚することで、「これからどうなるの?」「将来はどうなるの?」「学校の友達とはどうなるの?」など、その子にしかわからない気持ちの変化を、大人が「なんとなくでもそのうちわかってくれるだろう」と思うのは傲慢と言えるでしょう。

両親の離婚は、子どもの不登校の原因になるには十分すぎるくらいショックな出来事と言えます。

不登校になりやすい家庭はどうするべき?3つの改善方法

子どもが不登校になった家庭は、なんとかして子どもを学校に通わせようと奮闘することでしょう。

しかし、根本的に不登校になりやすい家庭そのものが変わらなければ、半日あるいは1日だけ学校に行けたとしても、子どもは再び不登校になってしまいます。

不登校は子どものSOS。

不登校になりやすい家庭は、これからどうやって変わっていけばいいのでしょうか?

①子どもにとって家庭が落ち着けるようにする

ここまで、子どもの世界は「家庭」と「学校」の2つでできているとお話ししました。

50%が学校、50%家庭なので、半分の割合を占める家庭が子どもにとって落ち着ける環境にすることは必須です。

そのためには、まず「私がこの子だったら」と考えてみてください。

どういう家庭だったら、どういう声かけをしてくれたら、どう接してくれたら、この子はこの家に安心して居られるのか考えてみましょう。

②雑談ができる親子関係を築く

人と人との関わり方を学ぶためにも、親子間の雑談は非常に重要と言えるでしょう。

雑談は「何も考えずに雑な談話を楽しめる会話」だからこそ、深く思考を働かせなくても、気持ちを楽にして話すことができ、親子のコミュニケーションに最適です。

雑談では、ぜひ子どもが何を感じて、何を思っているのかを注目して、子どもの話しに共感してあげてください。

共感は会話する人に対して安心感を生み出し、会話そのものが楽しければ、再びこの人と会話をしたいと思うことができるようになります。

良好な親子関係を築くためにも、ぜひ親子で雑談を楽しんでみましょう。

③成功体験を積む

家庭環境の改善、親子関係の改善がある程度できてきたら、子ども自身に成功体験を経験してもらいましょう。

成功体験とは、簡単に説明すると「できた!」という経験のことです。

成功体験は自信に繋がり、興味関心を寄せることに対して「やってみよう」という気持ちを育む重要な燃料として欠かせません。

とくに勉強は一度つまずくと、雪だるま式にどんどんつまずいてしまいます。先生と子どもの二人三脚で「できない」を「できる!」に変えていきましょう。

まとめ

不登校になりやすい家庭には4つのタイプが存在しており、子どもにとって家庭がどれだけ重要な環境かがわかります。

不登校になりやすい家庭は、家庭環境の改善、親子関係の改善、そして子どもが成功体験を積むことで、再び学校に通うための準備をすることができます。

現代は学び方・働き方の多様化が認められつつある時代になってきているので、「学校に行けなければ将来が不安」と悲観することはありません。

子どもは可能性の塊です。

親子間だけで悩まず第三者や専門機関などを通して、少しずつ前に進んでいきましょう。

不登校の子には「無理なく少しずつ」が重要

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!家庭教師のえーる代表の坪井です。

不登校は、お子さんだけでなく保護者さんもとてもおつらいですよね。

私たちは、関西の小中校生を対象に23年間で10,256人のお子さんの勉強に関するお悩みを解決してきました。不登校で悩んでいるお子さん・お母さんの力になれるよう、全力でサポートいたします。

もし、お子さんが不登校で「どうすればいいのかわからない」という不安をお持ちの方は、小さなことでもかまいませんので、一度えーるにご相談ください。もちろん相談だけになっても構いません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次
閉じる