私たち、家庭教師のえーるは、発達障害専門の家庭教師ではありません。しかし、近年 ADHD(注意欠陥・多動性障害)に関するお悩み相談が沢山寄せられるようになりました。
ADHDのお子さんは、その特性上、学校生活や学習面において、さまざまな困難があるようです。しかしADHDというのは、「できない」という弊害ではなく「集中力の偏り」といった特性です。ADHDのお子さんへの、適切な理解や、特性に合ったサポートさえあれば、集中力や想像力を発揮してくれます。この記事ではADHDのお子さんの勉強に関するお悩みや、実践的な対策、えーるの指導について解説します。
ADHDってなに?「不注意」と「多動・衝動性」の特性
発達障害の一つADHD (Attention Deficit / Hyperactivity Disorder) は、生まれつき脳の機能の偏りによって生じると考えられており、本人の努力不足やしつけの問題ではありません。
「不注意」の特性と学習への影響
「不注意」は「注意欠陥」とも言われ、順序だてて物事を処理することや集中力の維持が苦手な傾向があります。
- 失くし物や忘れ物をよくする
提出物を出せなかったり、忘れ物が多い。
- 集中力が乏しい
特に興味がない勉強・課題などをする時、すぐに集中が途切れる傾向があります。
- 話を聞けない
先生の話をきちんと聞けない。最後まで聞かず内容がわからない。聞き洩らしからミスをする。
「多動性・衝動性」の特性と学習への影響
「多動性」は、おとなしくじっとしているのが苦手。「衝動性」は自分を抑えられず、衝動的に行動してしまう特性があります。
- 順番を待てない
順番が待てず、物事をとばしてしまう。計画を立ててその通りに進めることが困難。
- 落ち着きがない
授業中にそわそわしたり、じっとすることができない。手を動かしたり、体を揺らしたり落ち着きがないという特性がある。
- 発言や行動が衝動的
思いついたことを空気を読まずに言ってしまうことも。人の会話に割り込んで、自分が話したいことを話してしまう。

ADHDのお子さんが勉強で抱える深刻な悩み
ADHDのお子さんの特性は、集団行動や長時間拘束される授業など、学校生活において深刻な悩みを引き起こすことがあります。
自己肯定感の低下と学習意欲の喪失
- 集団行動に適応できない
学校など集団生活において、クラスのペースに合わせられず、不登校になるケースは少なくありません。
- 誤解をうけやすい
「空気読めないやつ」「自己中心的」といったレッテルを貼られやすく、先生やクラスメイトから心無い言葉を言われて傷つき、孤立してしまうケースも。
- 「自分には無理」と諦めやすい
頑張っているつもりでも、集中力の問題で成績が悪化し、「自分は向いていない」「どうせ無理だから」と、諦め、自己肯定感を失くすことも。
親子で対立しやすい具体的な勉強の場面
- しつけのつもりがケンカに発展
「早く宿題しなさい!」と言ってもなかなか始めない。親からすると「やる気がない」「なまけもの」と、しつけの問題と捉え、頭ごなしに怒ってしまい、親子ゲンカのもとに。
- 計画倒れでストレスに
学習計画を立てても、ADHDの特性に合わず、計画通りにいかないことで、親がイライラして悪循環に。
- 好きな事しかしない
ゲームやアニメなど興味のあることや、自分の好きな教科しかしない。結果的に、苦手なことは極端に苦手になってしまう。

ご家庭でできる!特性別・集中力を引き出す具体的なサポート
ADHDのお子さんには、特性に合わせて学習習慣を築くことが大切です。
不注意の特性を持つお子さんへのサポート
- 集中しやすい環境づくり
家にはゲーム、スマホ、漫画など、誘惑がいっぱい。勉強する時間は、部屋からそういった集中を妨げるものをなくしましょう。壁に向かって勉強する。仕切りをつくって勉強道具しか机に置かないなど、工夫することが大切です。
- 視覚的にわかりやすくする
忘れ物対策や、提出物の管理は、口頭ではなく、チックリストを活用します。見える化を徹底し、リストに集中させることが有効です。
多動性・衝動性の特性を持つお子さんへのサポート
- 勉強時間の「短縮・区切り」
「15分したら休憩する」といったように、時間を区切ることで集中しやすくします。タイマーなどで、時間のゴールを明確にし、集中が続く工夫をします。
- リフレッシュ
休憩は、敢えて体を動かし、リフレッシュすることも大切です。ストレッチ、片付け、軽い筋トレなどで、軽く体を動かし、血液をめぐらせ集中力をアップさせます。
「やればできる!」を実感するADHDの子に合った学習環境・ツール
ADHDの特性を理解した上で、適切なツールや環境を取り入れることで、学習効率は飛躍的に向上します。
ADHDのお子さんにおすすめのツール
- タイマー
特にデジタルのタイマーは、残り時間が視覚的にわかりやすいので、時間管理の苦手なADHDのお子さんにおすすめです。時間を区切ることで集中力アップが期待できます。
- ホワイトボード・付箋
ホワイトボードに、その日の目標や、手順などを書き、達成したら文字を消します。また、付箋を使い、これもやり遂げたら剥がすことで、達成感を実感してもらいます。
感情の波をコントロール! 衝動性との向き合い方
- 完璧主義から抜け出す
「完璧にこだわってしまう」というADHDの特性をもつお子さんもいます。そのこだわりの強さによって、逆に、手が全く動かない、先に進まないというケースも。「6割でOK」「間違ってもいいから最後まで書こう」など、ハードルを下げてあげると動けるかもしれません。
- 衝動性によるミスに対しての見直し
衝動性の特性として、「急いで結論をだす」「いきなり答えを書く」などがあります。そんな時は「早いね!」と肯定しつつ、「最後にもう一回見直そうか」と、必ず再確認をする習慣をつけましょう。
ADHDのお子さんに対する、えーるの家庭教師の接し方と指導法
ADHDの特性を持つお子さんに対して、長年の指導経験に基づいた、きめ細やかなサポートを提供しています。
信頼関係を築くための「接し方」
- 特性の肯定
ADHDの特性の一つに「興味あることはとてつもなく集中力を発揮する」というのがあります。「できない部分」にフォーカスするのではなく、その子が集中する興味あることを肯定的に捉えます。
- 簡潔に一つずつの指示で
ADHDのお子さんには、一気に沢山の指示を出すと混乱してしまいます。「まずは、これだけやってみて」と、一つずつ、簡潔に指示を出し、完全に出来てから次に進みます。
ADHDのお子さんに合わせた具体的な指導法
- 徹底した「やり方」指導
提出物の管理や、ノートのまとめ方、予習・復習の方法など、「勉強のやり方」そのものを教えます。
- 小さな成功体験の積み上げ
特に苦手な単元は、さらに細かく分解してわかりやすく教えます。小さな「わかる」「できる」を積み上げることで成功体験を実感してもらい「自分にもできる」という自信をつけてもらいます。
【ご家庭の声】ADHDの特性を理解され、勉強が習慣化できた事例
ここでは、えーるのサポートで特性を活かし、学習習慣を身につけてくれた中学1年生Bくんのご家庭の声をご紹介します。
ADHDと診断された息子は、いつも机が散らかりっぱなしで、『何がどこにあるのかさっぱり』でした。『片付けなさい!』『プリントはどこ?』と、私は毎日怒ってばかりいて険悪な空気になっていました。ようやく勉強を始めても10分もじっとできず、そわそわしたり、体を動かしたりで落ち着きがありません。
家庭教師のえーるさんに事情を話し、忍耐強い先生を紹介してもらうことにしました。先生は一緒に机の片付けをしてくれたり、ノートの整理の仕方などを息子に教えてくれました。さらに、問題を細かく区切り、『まずは、これだけしよう』と、1つずつ確実にするクセをつけてくれました。
以前は、問題集やプリントを始めても、全然前に進まなかった子でしたが、1つずつ細かく区切り、休憩も多めに挟んでくれる先生のおかげで、息子は少しずつ進めるように。
先生は『1日10分の勉強から』ということで、学習計画を立てて、息子はそれを達成するために毎日頑張っています。
以前は『この範囲は全部しないと』と、親の方が焦っていて、それがかえって、息子にはプレッシャーになっていたんだと反省しています。これからも息子のペースに合わせて指導よろしくお願いします。
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