不登校の原因って何?

2026年8月20日更新

不登校

原因が一つなんて決める必要なし!「これだ!」と正解を探そうとしなくて大丈夫

「私のこれまでの子育てや接し方に、間違いがあったのだろうか」
「もしかして、クラスでいじめや深刻なトラブルに巻き込まれているのでは…」

子どもが学校を休むようになると、お母さんは何とかしてその理由をつきとめようと、必死になって「原因」を探してしまうものですよね。「引き金になった理由さえ突き止めれば、それを取り除いてまた学校へ行かせられるはず」  そう切実に願うのは、お子さんを心から大切に思う親として自然な気持ちです。

しかし、文部科学省などの近年の調査結果を見ても明らかなように、不登校を引き起こす背景は「これさえ解決すれば大丈夫」という一つの原因に特定できるケースの方がむしろまれです。

本人自身でさえ、「なんで朝になると体が動かなくなるのか、自分でもわからない…」と深く悩み、戸惑っていることが少なくありません。

多くの場合は、目に見えない小さなストレスや日常の緊張感、言葉にならない不安が少しずつ積み重なり、心身のエネルギータンクが気づかぬうちに空っぽになってしまった状態なのです。

ですから、無理に「本当の理由は何?」とお子さんを問い詰めたり、「私のせいかも…」とご自身を責めたりする必要は一切ありません。

不登校の子

心がキャパシティを超えてしまう、背景にある「3つのきっかけ」と心の動き

お子さんの心がすり減り、エネルギーが枯渇してしまう「引き金」には、主に以下のような3つの典型的なパターンが見られます。

① 学校という集団における人間関係や環境のストレス

友達グループでのすれ違いや、先生との相性の悪さ、部活動の厳しいプレッシャーなどが代表的です。さらに最近では、スマホを通じたSNSでのやり取りに気疲れし、学校という集団の空間自体が、逃げ場のない負担になってしまっているケースも増加しています。

② 学習面でのつまずきや進路に対するプレッシャー

「授業についていけなくなった」「テストの点数が大きく下がってショックを受けた」という具体的な挫折感がきっかけになることもよくあります。特に、普段から責任感が強くて真面目なお子さんほど、「できない自分はダメな奴。許されない」など、完璧主義の裏返しから、プレッシャーに押しつぶされて動けなくなってしまうことがあります。

③ 生まれ持った感受性の強さや、身体的な不調・自律神経の乱れ

朝になるとどうしても体が鉛のように重くて起き上がれない、急にお腹が痛くなるといった、身体のサインが表面化している場合です。(起立性調節障害のケースも)また、周囲の音や光、他人の機嫌や感情の変化を敏感に察知してしまう「HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」のような特性を持つ子の場合、刺激が溢れる学校という空間にいるだけで、人一倍エネルギーを消耗してしまいます。

まとめ:原因の追求よりも、目の前の「心」に寄り添うことが何よりの近道

過去に何があったのか、なぜ行けなくなったのかという「原因」ばかりを探そうとすることは、建設的ではありません。

本当に大切なのは、過去の「なぜ?」に囚われ続けることではなく、「これからどうしていこうか」と、お子さんの未来に視線を向けることです。「今はたまたま、あの学校という環境やタイミングがしっくり合っていなかっただけ」と肩の力を抜いて捉え直すことで、お母さんの心も驚くほど軽くなるはずです。

しっかり休養し、心のエネルギーが十分に戻ってくれば、子どもたちは自然と自分の足で「次の一歩」を踏み出すはずです。私たちえーるは、不安を抱えるお子さんとお母さんの頼れるパートナーとして寄り添い、再び前を向くためのエネルギーを蓄えるお手伝いを全力でサポートさせていただきます。

ご家庭の声

うちの娘が中学2年生の2学期ごろに急に「学校行かない」と言い出したとき、私は頭が真っ白になってしまいました。どうにか理由を聞き出そうと、「友達と何かトラブルでもあったの?」「先生に相談したの?」と、毎日のように問い詰めてしまったのです。そのプレッシャーに耐えかねたのか、私の顔を見ることも避けるようになってしまいました。どうしていいか分からなくなった私は、思い切ってえーるさんに相談し、優しそうな女性のお姉さんを先生として依頼しました。きてくれた先生は、初対面から学校の様子や勉強の進み具合などを一切尋ねず、ただ娘の趣味や好きなアニメの話題を楽しそうに話してくれました。驚いたことに、私には一言も話さなかった娘が、優しいお姉さんのような先生の雰囲気には少しずつ心を開き、今では毎週の指導の時間を心待ちにするようになっていたのです。

ある日、先生がこっそり教えてくれました。『娘さんは、毎日の授業についていけなくなって、勉強がプレッシャーになり、どんどんしんどくなったみたいなんです』と。

それを聞いたとき、何か大きな事件が原因だったのではなく、日々の小さな「わからない」や「焦り」が少しずつ積もり重なって、娘の心をパンクさせていたんだと初めて気づくことができました。

それからは、先生が苦手だった英語の基礎の基礎から、娘のペースに合わせてじっくりと寄り添って教えてくれました。『これなら私にもわかる!』という小さな成功体験を重ねるうちに、娘の表情には少しずつ自信と笑顔が戻ってきたのです。

今では、私に対しても普段通りの明るい声で話しかけてくれるようになり、家の中にかつての温かい日常が戻ってきました。無理に聞き出そうとするのではなく、先生の力を借りて子どもの本音に寄り添うことができて、本当に救われました。

中学3年生 Mさんのお母さん

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