PQRST法【暗記苦手を解消し学習効果を最大化する】

2025 4/13

暗記が苦手な子向け

2023年7月9日 2025年4月13日

PQRST法ってなに？

「教科書を何度読んでも覚えられない」
「読んだ内容をうまく説明できない…」

そんなお子さんにおすすめなのが【PQRST法】です。これはアメリカの教育学者が提唱した、読んだ内容をしっかり理解して記憶に残すための5ステップ学習法です。

PQRSTは、次の頭文字をとったものです。

P（Preview）：ざっくり内容を把握
Q（Question）：疑問を持って読む準備
R（Read）：しっかり読む
S（Self-Recite）：自分の言葉で要約する
T（Test）：理解度をチェック

ただ読むのではなく、「なぜ？」「どうして？」と問いかけながら読むことで、“読む力”と“記憶力”の両方を育てることができます。

どうして記憶に残るの？５つのステップ解説

PQRSTの流れには、記憶定着の仕組みがたくさん詰まっています。

P（Preview）全体をざっと見る

最初に見出しや太字、図・表をパッと確認。

➡全体の構成を知ると、内容が頭に入りやすくなります。

Q（Question）疑問を考える

「この部分は何を伝えたいんだろう？」「なぜこうなるの？」

➡疑問があると、答えを探す“集中モード”に切り替わります！

R（Read）しっかり読む

ただ読むのではなく、疑問を意識して読むのがポイント。

➡ 必要な情報を選び取って理解する“読解力”がつきます。

S（Self-Recite）自分の言葉で説明

読んだ内容をノートにまとめたり、誰かに説明したりしてみましょう。

➡思い出す力が働き、記憶がグンと定着します！

T（Test）クイズ形式でチェック

親御さんがちょっとした「テスト」を出してあげると楽しく学習できます。
→ 「理解したつもり」が「ちゃんと覚えてる」に変わります。

家庭で実践！親子で取り組める学習のコツ

PQRST法は、家でもすぐに取り入れられるのが魅力です。こんなふうに声かけしてみましょう

「まず、ざっと見てみようか？」（P）
「この段落、どんな疑問が出てくる？」（Q）
「今のところ、どんな内容だった？」（S）
「じゃあ最後にクイズ出すよ♪」（T）

親子で一緒に取り組むと、学習の時間がコミュニケーションの時間にもなります。「読むのが苦手」「記憶できない」と感じている子ほど、この方法でグッと変わることがありますよ！

こんな教科にぴったり！活用例とポイント

PQRST法は、暗記中心の学習よりも「読んで理解する力」が求められる教科に効果大！

国語におすすめ

物語の流れや登場人物の気持ちを考える
読解問題の「なぜその答えなのか？」を深掘りするのに最適

社会・理科にもぴったり

歴史の出来事を「なぜ？」で理解
地理のしくみや自然現象も“つながり”を意識しやすくなる

✍ ポイントは「疑問」と「要約」

質問を自分で作る・自分の言葉で説明する。この２つを習慣にすると、テストでの記述力も自然と伸びていきます。

PQRST法を取り入れて学習効果を最大化しよう

PQRST法は、ただ事実を単純に暗記するという受け身の学習を超え、より深い理解と長期記憶に定着させる力を持っています。それは一連のステップ、予習（Preview）、質問（Question）、読み込み（Read）、要約（Summary）、テスト（Test）を経て、学習する内容を総合的に理解することを促します。

この学習法を子供たちの日常の学習習慣に組み込むことは、彼らの学習効果を大幅に向上させるだけでなく、自主性や問題解決スキルを育てる素晴らしい機会でもあります。なぜなら、PQRST法は子供たちに自分で質問を立て、自分で解答を探し、そして自分自身の理解をテストするよう促すからです。このようにして、ただ答えを記憶するのではなく、自分自身で意味や関連性を見つけ、深い理解を得ることができます。