起立性調整障害ってなに?休みや不登校の原因って本当?

家庭教師のえーるでは、不登校になったお子さんからのご相談をたくさんいただいています。

不登校の原因は様々ですが、その中でも最近特に多いのが『起立性調整障害』という症状です。

25年で10,850人の勉強の苦手なお子さんを指導してきました、家庭教師えーる代表の坪井にお任せください!

目次

起立性調整障害ってなに?

起立性調整障害(OⅮ:OOrthostatic Dysregulation)とは、思春期の子どもに多くみられ、起立時にめまいや立ち眩みなどがおこったり、身体の不調が起きることです。自律神経の調整がうまくいかず、朝になっても副交感神経から交感神経に切り替わらないことや、起立時に、血圧が低下することで、脳の血流が低下することなどによって起きます。午前中は体調が悪くなかなか調子が上がらず、午後になるとだんだん回復してきて、夕方には完全復活する人が多いです。

交感神経

運動など興奮した状態。体を動かす時などに働く神経

副交感神経

睡眠などリラックスした状態。体を休める時に働く神経

起立性調節障害の主な症状

  • 朝起きようとすると、めまいや立ち眩みする
  • 朝気分が悪くて起きられない
  • 頭が痛い
  • お腹が痛い
  • 動悸や息切れする
  • 午前中は身体が重い又はダルい
  • 朝は食欲が出ない

などがあります。

起立性調整障害は不登校の原因になる?

特に小学生や中学生などの成長期にあらわれやすく、中学生の約1割がこの起立性調整障害に該当するといわれています。

起立性調整障害が発症すると、朝起きることが困難になり、仮に起きれたとしても、頭痛や立ちくらみ、疲労感など体調不良が昼頃まで続くことがあります。(夕方近くまで調子が悪いという子もいます) そのため、起立性調節障害が原因で不登校になってしまう子も多いようです。

実際私たちは、起立性調節障害が原因で不登校になったという生徒を沢山指導しています。ここでは、えーるにいただいた、「起立性調節障害や不登校について」の相談事例を少しだけご紹介します。

「子どもが午前中布団から出られなくなり遅刻が増えてきました。学校に行っても保健室登校になって、1~2時間ほどすると家に帰ってきます。このままだと完全に不登校になりそうで心配です」

京都市伏見区にお住まいの 中2の女の子のお母さんより

「最初は遅刻しながらも頑張って学校に行っていましたが、クラスメイトから「サボってる」と言われたらしく、翌日から学校に行かなくなりました。それから半年ほど授業を受けてないので勉強がだいぶ遅れてきました。」

東大阪市にお住まいの 中1の男の子のお母さんより

「起立性調節障害になり、遅刻や休みが増えてきました。たまに学校に行っても、「授業についていけなくて辛い」と、今は家で毎日ゴロゴロしてます。テストも受けてないので、今の学力もさっぱりわからない状態で高校に行けるか不安です」

大津市にお住まいの 中3の女の子のお母さんより

このように、起立性調節障害がキッカケで不登校になる子は多く、「不登校になって遅れた勉強を家庭教師で取り戻したい」に教えてもらいたいという依頼を沢山いただいています。

起立性調節障害が厄介なのは、午前中は調子が悪く、周りからはまるで病人のように見えますが、午後から回復して元気な状態に復活することです。そのため「怠けもの」「仮病」など言われたり、誤解を受けやすいところがあります。このように周りからなかなか理解してもらいづらい、というのも起立性調整障害の特徴の一つです。そのため、誰にも理解されずに一人で悩んでいるというお子さんもいます。周りの大人は「気持ちの問題だ」などと片付けずに、起立性調節障害のことについてよく理解し、お子さんの話しに耳を傾けてあげましょう。

一般社団法人起立性調節障害改善協会HP参照
起立性調節障害から「不登校」になることはある? – 一般社団法人 起立性調節障害改善協会

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『起立性調節障害が引き起こす運動不足を解消する運動器具』が開発される?!

起立性調節障害になると、お昼頃まで(中には夕方まで)布団の中にいるという子は多いですが、それによって学力不足になるだけでなく、運動不足にもなってしまいます。

運動不足になれば、健康被害や発育障害にもつながり、育ち盛りの子どもにとって悪影響と考えられています。

そこで、関西医科大学の研究チームでは「ベッドの上で足を動かす」など、寝たままでも気軽にできる運動器具を開発するために、インターネットで研究資金を集めるクラウドファンディングを立ち上げたと発表しました。 (2021年7月開始)

2つのポイント

  • 起立性調節障害は運動不足で悪化する
  • 寝たままで無理なくできるトレーニングの開発が目標

「不登校になると人目が気になり外出する機会が減るため、運動量が低下して回復が遅くなり、登校できない状態が長期化して悪循環になる」という見解です。

また、ここ数年では”ゲームやインターネットの普及により、家にいても快適な時間を過ごせる”といったことも運動不足を加速させていると言われています。

さらに、コロナ禍による外出自粛などから運動不足になり、起立性調節障害の症状が出ている子どもが増えているという報告もあるそうです。

研究チームは「今回の挑戦により、従来薬を飲んでもカウンセリングを受けても治らないと諦めていた子どもたちに、身体活動の重要さを伝え、適切な運動療法を行い、早期の社会復帰と中期的に健全な人格形成を支援することができると期待しています」と話しています。

今後、もし「起立性調節障害による運動不足を解消できる器具」が開発されれば、この症状で困っている子どもたちにとって、明るい材料となるので期待が膨らみますね。

家庭教師のえーるでは、これまでたくさんの『起立性調整障害』で苦しむお子さんを応援してきました。

これからも一人でも多くのお子さんの勉強の悩みを解決していけるようサポートしますので、お気軽にご相談ください。

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最近とても多い勉強のご相談です。

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