中学生の不登校との向き合い方

中学生の不登校との向き合い方

こんにちは。前回は「不登校の中学生の自己肯定感と成長のサポート」についてお話しましたね。今回は、中学生の不登校と向き合い方というテーマでお話します。　　　　　

１．理解と寛容さ

お子さんが不登校になると、親としてどう接していけばいいか悩んでしまうことも多いと思います。ついつい、親としての焦りや心配が先行してしまうこともあるでしょう。　しかし、一番大事なことは、周囲からの「理解」と「寛容」です。　お子さんが今抱えている不安や悩みに耳を傾けてあげながら、しっかり受け止めてあげる姿勢を持ってあげましょう。お子さんが言いたいことがある時は、遮らずに最後まで聞いてあげましょう。その時、言葉だけでなく表情や仕草にも気を配り、笑顔で頷いたり、相槌を打ちながら聞いてあげると、お子さんは安心して話してくれるはずです。それが信頼関係を築く第一歩になります。

２．小さな成果を大切にする

不登校のお子さんが自信を取り戻し、前向きに取り組めるようになるには自己肯定感を育てることがとても大切です。小さな努力や成果を見逃さずに「頑張ったね！」「よくできたね」と褒めてあげたり、励ましの言葉をかけてあげることで、お子さんは自信を持ち、自己肯定感も高くなります。たとえ失敗したとしても、それを責めるのではなく、その失敗を経験することで学べることがあることを教えてあげましょう。親がこうした姿勢でサポートすることによって、子供は自分を肯定するようになり親への信頼も深まります。このようなプロセスを通じてお子さんは少しづつ前に進む力をつけていくはずです。

３．自立を促すためのサポート

不登校が長引くと「親が何でもしてくれる」という状況も長く続いてしまう可能性があります。しかし、もしこのような状況が長く続いてしまうと、お子さんが自分で物事に取り組む力が育たなくなってしまうかもしれません。その結果、学校生活や将来的な社会での自立が難しくなる恐れがあります。もちろん、親としてはお子さんに何でもしてあげたくなる気持ちはよくわかります。

しかし、問題が起きたときは親子で一緒に考えて、解決策を見つけるプロセスを共有することが大切なのです。このプロセスを通じてお子さんは主体性を育むようになり、さらに、自分で責任を持つ大切さを学びます。親が適切なサポートをしながら、少しずつお子さんに自立の機会を与えることはお子さんの成長を促す鍵となります。