家族との絆を深めるための活動とサポート方法

2025年9月更新

なぜ、家族の絆が大切なのか

不登校の期間は、お子さんだけでなく、ご家族全体にとっても大きな転機となります。特に、親子の信頼関係や家庭の雰囲気は、お子さんの心の回復に大きな影響を与えます。

「どう接すればいいかわからない」「何かできることはあるかな？」そんな不安を抱える親御さんへ。この記事では、私たちえーるの経験から、家族の絆を深めるために今日からできる具体的な工夫についてご紹介します。一緒に、あたたかい家庭を育んでいくヒントを見つけていきましょう。

家族の絆を深めるための５つのヒント

１．会話を「義務」にしない

日々の食卓の時間や、お出かけの時間を、何でも話せる「安心できる場」にしましょう。無理に「今日どうだった？」と聞くのではなく、親から今日の出来事を話したり、お子さんの好きな話題を振ってあげることで、会話は自然と生まれます。会話の量よりも、お互いが心地よく過ごせる時間を大切にすることが重要です。

２．ポジティブな言葉を意識的に使う

家庭内の雰囲気を明るく保つためには、「ありがとう」「よく頑張ったね」といったポジティブな言葉を使うように意識しましょう。お子さんの行動だけでなく、「いてくれるだけで嬉しいよ」といった、存在そのものへの感謝を伝えることで、自己肯定感が強まり安心します。

３．家族で「楽しみ」を共有する

不登校の期間も、楽しかったり、笑い合ったりする時間はとても大切です。ショッピングモールや映画、ドライブ、近場への小旅行など、日常から少し離れて特別な思い出を作りましょう。一緒に笑い、共通の体験を積み重ねることは、将来、お子さんにとっての「心の支え」になります。

４．「一人の時間」を尊重する

常に一緒にいることも大切ですが、思春期のお子さんには「一人の時間」も必要です。お子さんの自立心を尊重し、自分の世界を持つことを応援してあげましょう。また、親御さん自身も、自分の時間を楽しむことで、お互いに心にゆとりが生まれ、家族全体に落ち着いた空気が広がります。

５．家族で小さな「チーム」になる

不登校という困難は、家族みんなで乗り越えるべき「挑戦」です。「どうしたら学校に戻れるか」という解決策ばかりではなく、家族全員がどんな気持ちでいるかを共有する「家族会議」「コミュニケーション」も大事です。お互いを支え合い、「自分は一人じゃない」と感じられる経験は、お子さんの勇気につながります。

まとめ：今日からできる、小さな一歩から

家族の絆を深めることは、不登校からの回復を力強く後押しします。完璧を目指す必要はありません。まずは今日から、お子さんの心に寄り添い、ポジティブな言葉をかけてみましょう。親子の間に生まれた小さな温かさが、やがてお子さんの未来を照らす大きな光となります。

不登校のお子さんのことでお困りのことがあれば、些細なことでも構いません。まずは、えーるにご相談ください。親身になってお話をお伺いします。

ご家庭の声

息子は中学時代から学校に行けなくなり、高校は通信制を選びました。授業はオンラインで受けていましたが、外に出ることを怖がり、次第に家族以外の人と話すことにも抵抗を感じるようになっていました。

このままでは社会に出られないのではないかと、親としてとても不安でした。そんな時、えーるさんは、ただ勉強を教えるだけでなく、子どもの心に寄り添ってくれる家庭教師ということを聞いていたので、うちもお願いしました。担当の先生は、最初は息子の好きなゲームや映画の話を、穏やかに聞いてくれました。少しずつ心を開いた息子は、「学校に行けない自分は社会から遅れているのでは？」という不安を先生に打ち明けたそうです。

先生は「今の時代は特に、色々な生き方があるから大丈夫」と、様々な職業や人との関わり方を教えてくれたり、オンラインで他の人と交流できる場を提案してくれたりしました。先生の後押しのおかげで、息子は社会に出ることへの恐怖心が少しずつなくなっていったようです。

今では、将来のことについて、先生と話すのが楽しみになっているようです。親にはなかなかできない、将来や進路のアドバイスをしてくれている先生はありがたい存在です。

高校１年生Rくんのお母さん

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