不登校の生徒が将来輝ける仕事10選

2025年12月5日更新

不登校の生徒が将来輝ける仕事10選

不登校経験は「ハンデ」ではない：生徒が持つ4つの隠れた強み

不登校のお子さんが、学校以外の場所で長く過ごした経験は、決して将来のハンデではありません。むしろ、集団生活では磨けない独自の「強み」が武器になるケースもあります。

不登校の生徒が持つ４つの隠れた強み

①高い感受性・共感力

人の気持ちや痛みがわかる大人になり、人を相手にする職業をする時などに役に立ちます。

②集中力と探究心

自分が興味関心があることは、時間を忘れて没頭する力を持っています。専門職に活かされる探求心がある子も多いです。

③内省力と論理的思考

自分自身や物事について深く考える時間が長いため、論理的な思考や独自の考えが磨かれています。

④マイペースな継続力

他者のペースに流されず、自分のペースを保ち、周りには流されない継続力があります。在宅ワークや専門職などで、その力を発揮することができます。

仕事選びの重要ポイント：学歴・人間関係に捉われない働き方

不登校を経験した生徒さんが、将来「輝ける」仕事を見つけるためには、本人の特徴や強みを活かせる働き方を選ぶことが重要です。

学歴や資格より「スキル」重視の職業

高卒認定試験や通信制高校の卒業資格を取得した上で、特定の「専門スキル」を身につければ、学歴よりも実力が評価される分野は沢山あります。

集団行動を求められない「在宅・リモートワーク」

人数が多い組織や、チームワークが苦手な人も、集中して作業しやすい在宅ワークや、フリーランスは無理なく能力を発揮しやすい環境です。

興味・関心と直結する仕事

好きなこと、自分が得意なことや、好きなことを仕事にすれば、強い集中力が発揮され、成果につながりやすくなります。不登校中に熱中した経験(ゲーム、絵を描く、プログラミングなど）からヒントを得られることも大いにあります。

【厳選10選】不登校の生徒が「集中力」「感受性」を活かして輝ける仕事

ここでは、不登校の生徒さんの「隠れた強み」を最大限に発揮し、現代の働き方に合った、将来性のある職種を10種類ご紹介します。

①プログラマー / Webエンジニア

活かせる強み

探究心、論理的思考力、集中力

特徴

リモートワークや在宅が主流で、学歴を問わない企業も多いです。実力主義で、独学で始められるというのも魅力の一つです

②Webデザイナー

活かせる強み

美的センス、感受性

特徴

在宅でのフリーランスとして活躍が可能。デザインスキルは独学でも習得することもできます。

③イラストレーター / 漫画家

活かせる強み

感受性、独創性、継続力。

特徴

自宅での制作も可能で、自分のペースで働けます。ただし、売れっ子になればなるほど、締め切りに追われるという可能性はあります。

④Webライター / ブロガー

活かせる強み

内省力、読解力、表現力。

特徴

自分の興味ある分野について調べたり、思考などを文章で表現する仕事です。在宅で、自分のペースででき、フリーランス向きです。

⑤動画編集者 / Vloger

活かせる強み

集中力、企画力、クリエイティブセンス。

特徴

YouTubeなどの動画需要の高まりから、案件が増加傾向にあります。在宅で、独学でスキル習得後、すぐに仕事に繋げやすい分野ではあります。

⑥心理カウンセラー

活かせる強み

高い感受性、共感力、内省力。

特徴

資格が必要な分野も多いですが、不登校の経験が説得力を生み、クライアントの心に寄り添い、共感してあげることができます。

⑦家庭教師 / 個別指導塾講師

活かせる強み

共感力、教えることへの探究心。

特徴

一対一の環境のため、集団でのストレスがほとんどありません。自分自身の経験を活かし、生徒の気持ちを深く理解しながらアドバイスすることができます。

⑧eスポーツ関連

活かせる強み

集中力、戦略的思考、ゲームスキル。

特徴

ゲームが好きな子は、自分の趣味を活かし、プロを目指したり、ゲーム実況といった配信者になることもできます。好きなことを仕事にしたい子には夢のような選択肢かもしれません。

⑨ライター / 編集者

活かせる強み

内省力、論理的思考力、読解力。

特徴

自分の興味のある分野に特化すれば、在宅で専門知識を活かせます。深く調べてまとめる力が評価される仕事です。

⑩職人 / 技術職

活かせる強み

集中力、継続力、手先の器用さ。

特徴

個人のスキルが評価される仕事です。手先が人より器用であったり、自分の興味ある専門的な知識が活かされるので、好きな事が仕事になるケースがあります。集団行動が必要なく、黙々と作業に集中したいという方に適しています。

まずは「土台」作りから：自宅学習と生活リズムの立て直しが最優先

どんなに将来性のある仕事を選ぶにしても、「規則正しい生活」と「基礎的な学力」は、社会で生きていくための土台となります。

学力の土台を固める（進路選択の幅を確保）

将来の選択肢を広げるには、高校進学は重要なステップです。先ほどご紹介した専門スキルを学ぶためにも、まずは中学レベルの基礎学力をきちんと身につけ、高校に行く土台を固めておかないといけません。

生活リズムの立て直し

仕事をする上で、納期や時間を守る自己管理能力が必要になってきます。「決まった時間に起きて、学習する」というリズムを整えることから徐々に慣れていきましょう。

ご家庭の声

息子は中学に入ってから、勉強の遅れや周囲の人間関係に疲れ、不登校になりました。昼間は寝て、夜はスマホやゲームをする不規則な生活が毎日続きました。高校受験を諦め、部屋に閉じこもるようになり「この子の将来はどうなるのだろう」と、親として不安を抱えていました。

そんな時、えーるさんから物腰の柔らかい学生の先生に来ていただくことになりました。最初は部屋から出てこなかった息子に対し、先生は『週に一度、先生と少しだけ話そう』と提案してくれて、子ども部屋で１対１で向き合ってくれました。先生は無理に勉強をさせず、ご自身の「大学生活の楽しい話」や「アルバイトの経験」など、社会の楽しさを息子目線で丁寧に伝えてくれたようです。そのおかげで、息子も先生に少しずつ慣れ、「じゃあ、少しだけなら」と勉強をするようになりました。

それ以来、遅れていた基礎学習にも手をつけるようになっていきました。さらに先生が「通信制高校」や「高卒認定」といった進路の選択肢を話してくれたおかげで、「そんな道もあるんや」と一気に気持ちが楽になったみたいです。息子は「勉強を基礎からやり直せば、高校に行けるかも」と前向きになり、今は先生と二人三脚で復習を頑張ってくれています。将来を半分諦めていた息子に、「選択肢」と「希望」を示してくれた先生には、心から感謝しています。

中学２年生Ｄ君のお母さん