ケーススタディ『成功した復帰例』

ケーススタディ『成功した復帰例』

「また学校に行ける日は来るんだろうか…」 「うちの子の笑顔を、もう一度見られる日が来るのかな…」不登校のお子さんを支える親御さんの胸には、いつも不安と希望が交錯しています。 

今回は、そんな葛藤の中でも「子どもの力を信じて寄り添い続けた」ご家庭のストーリーをご紹介します。

中学２年生・Nくんの再スタートまで

きっかけは、人間関係のつまずきから

Nくんが学校に行けなくなったのは、中学1年の終わりごろ。きっかけは、友人とのささいなトラブルでした。 少しずつ登校を渋るようになり、やがて完全に学校から足が遠のいてしまいました。

明るく元気だった我が子が突然ふさぎ込んでしまい、戸惑いと心配でいっぱいになったご両親。 「どう声をかければいいのか…」「無理に行かせるべきなのか…」 悩みながらも、ご家族はNくんの気持ちを最優先に考え、無理に登校を促すことはしませんでした。

「チーム」で支える安心感

復帰への第一歩として、ご両親は学校との連携をはじめました。 担任の先生、スクールカウンセラーと話し合いを重ね、Nくんにとって無理のない登校スタイルを模索します。

• 好きな教科だけ出席する
• 午後からの短時間登校
• 保健室や別室での滞在

学校側の理解と柔軟な対応により、Nくんも少しずつ「また行けるかも…」という気持ちを持てるようになっていきます。並行して心理カウンセリングも導入。初めは沈黙が多かったセッションも、数回を重ねるうちに少しずつ言葉が出てきました。

「わかってくれる人がいる」 この安心感が、Nくんの表情をやわらげていったのです。そんな日々が続き、次第に自分から話すようになり、少しずつ笑顔を見せるようにまでなりました。

学びの再スタートに必要だった「相性のよい家庭教師」

長く勉強から離れていたNくんにとって、学習の遅れは大きな不安のひとつでした。 通信教材は手がつかず、塾も難しい――そんな中で出会ったのが、家庭教師の先生でした。

最初は1日5分でもOK。難しいところは飛ばして大丈夫。 できた時は一緒になって喜び、「今日もここまでやれたね」と励ましながら進めるスタイルです。

家庭教師との相性がよかったことで、Nくんは徐々に机に向かえるようになり、 「もっとやってみたい」という気持ちも芽生えてきました。

お母さんはこう語ります 「親が何を言ってもやらなかったのに、先生には笑顔で話すし、自分から宿題していたんです。本当に驚きました」

「明日、学校に行ってみようかな」

そしてある日、Nくんはふと口にしました。 「明日、学校に行ってみようかな」その言葉に、ご両親は驚きながらも、心から嬉しかったといいます。 再登校には波もありましたが、「自分で行くと決めた」ことが、Nくんにとって大きな自信となり、 今では少しずつ登校日を増やしながら、前向きな日々を過ごしています。

この事例から見えてくる、大切なこと

1. 無理に前へ進めようとしない
2. 子どもの準備が整うまで、信じて待つ
3. 家族・学校・専門家がチームとなって支える

「寄り添う」とは、ただ近くにいることではなく、 “子どものペースに合わせて支援する姿勢”そのものなのかもしれません。

まとめ｜「一歩ずつ」でいい。大切なのは、その子のペースで

不登校からの復帰に、マニュアルはありません。これが絶対という答えもありません。でも、子どもの心に耳を傾け、タイミングを見ながら適切なサポートを届けていけば、 自分の力で前に進めるようになっていきます。

Nくんの事例が、いま悩んでいるご家庭の一筋の希望になれば嬉しく思います。私たち「家庭教師のえーる」では、こうした事例にこれまで数多く向き合ってきました。「今、何をしてあげたらいいのか分からない…」と迷った時は、お気軽にご相談ください。

お子さんにとって最適な“次の一歩”を、私たちと一緒に探していきましょう。

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