学習障害の小学生に合った勉強法

「どうしてうちの子は、こんなに覚えるのが苦手なんだろう…」
「漢字を書くたびに、なんだかつらそうにしている」
「計算にすごく時間がかかるし、ミスも多い…」

これは、私たちえーるに寄せられる学習障害のお子さんに関するお悩み相談の一部です。

学習障害（LD）があるお子さんは、知的な発達にはまったく問題がないにもかかわらず、「読む」「書く」「計算する」といった特定の分野で、強い苦手さを感じてしまうことがあります。

でも、それは決して“努力不足”ではありません。きちんと「その子に合った学び方」を教えてあげれば、勉強が少しずつ“楽しい”に変わっていくことも多いんです。この記事では、小学生の学習障害のお子さんに合った勉強についてご紹介します。

学習障害ってどんなもの？

学習障害と一言で言っても、その困りごとはお子さんによって本当にさまざまです。

たとえば――

「文字を読むのに時間がかかる。文章を読んでも内容が入ってこない（ディスレクシア）」
「書いた文字がぐちゃぐちゃになってしまう。書くこと自体がつらい（ディスグラフィア）」
「計算がどうしても苦手。時計の読み方が覚えられない（ディスカリキュリア）」

このような苦しみは、見た目では分かりにくいため、まわりから誤解されやすく、「やる気がない」と思われてしまうことも…。でもお母さんは、いちばん近くで「この子はがんばってる」と分かってあげられる存在だから、温かくサポートしてあげましょう。

「わからない」じゃなく、「やり方が違うだけ」

お子さんにとって、苦手なことに向き合うのは本当に大変なことです。けれど、それを無理に“できるようにさせる”のではなく、発想を変えてみませんか？

たとえば、文章を読むのが苦手なら「親子で一緒に読む」ことから始めてみてもいいかもしれません。お母さんが少し読んであげたり、交代で声に出して読むことで、プレッシャーが減り、「読めた！」という自信につながることもあるんです。

文字を書くのがつらいなら、タブレットを使って「書かない学び方」もあります。ノートにこだわらず、写真やなぞり書きの補助プリントを使ってもOK。計算が苦手な子には、ブロックやおはじきなど“手で触れる教材”を使って、視覚と感覚で覚える工夫もできます。

みんなと同じである必要はありません。いかに「この子にあったやり方」であるかです。「わかった！」「できた！」という感覚がお子さんを笑顔にさせ、グングン伸びていきます。

お母さんができるサポート、それは“見守り”の力

勉強に取り組むとき、お母さんにできることは本当にたくさんあります。でも、いちばん大切なのは、たとえ少しの前進でも「できたね！」と認めてあげること。もし長時間の集中が難しいようなら、「今日は10分だけ」と区切ってみるのもおすすめです。好きな教科を多めにすることで、「できる！」の実感が増え、自然とやる気も育っていきます。

完璧じゃなくても大丈夫です！「昨日の自分より成長できた」そんな感覚がつかめれば、お子さんは楽しくなって、どんどんやる気になってくれるはずです。

家庭教師のえーるに寄せられるご相談

「授業についていけないし、宿題も嫌がってしてくれない」
「何度教えても、同じ間違いばかりで親が根負けする」
「文字が上手く書けないせいで、テストでは空欄だらけ…」

私たち家庭教師のえーるには、こうしたお悩み相談が多く寄せられます。ですが、そんな親御さんの心配や不安はお子さんに伝わり、「やっぱり無理かも」「勉強向いていない」と自信をなくすことも。

実は、お子さんには、お子さんなりの最適なペースがあります。私たちは、その子の適したペースに合わせながら、「もっとやってみたい」と思える勉強のやり方を教えています。

そして、どんな小さな「できた！」も見逃さずに、お母さんと一緒に喜びたいと私たちは願っています。