2026年5月23日更新
「うちの子、すぐに気が散ってしまうんです」
「いつもそわそわして、落ち着きがなくて…」
毎日横にいてお子さんを見ているお母さんだからこそ、つい「なんでうちの子は…」と、溜め息をつきたくなる瞬間もありますよね。

しかし、学習障害(LD)の特性を持つお子さんにとって、集中が切れてしまうのはごく自然なことなんです。それは、決して「怠け」や「やる気のなさ」ではありません。脳の特性上、周りの音や情報が一気に押し寄せてきたり、次に何をすればいいか迷ったり。お子さんの脳の中では、目に見えないハードルと一生懸命な戦っていることをまずは理解してあげてくださいね。
なぜ集中できないのか? お子さんの脳の中にある「3つのハードル」
お子さんが机に向かってもすぐに手が止まってしまうのは、本人のやる気がないからではありません。実は、お子さんの脳の中では、私たちには見えない「3つのハードル」が邪魔をしているからかもしれません。 その正体を知ることで、お母さんの「なんでできないの?」というモヤモヤが、少しでも「そうだったのか」という安心に変われば嬉しいです。
① 全ての情報が「大音量」で飛び込んでくる
私たちなら自然と無視できる「時計のカチカチ音」や「壁の掲示物」が、お子さんにとっては、まるで目の前で大声で話しかけられているような感覚です。「勉強に集中したいのに、他の情報が強すぎて無視できない」。そんな、情報のシャワーを浴び続けているような疲れを、お子さんは常に抱えているケースがあります。
② 「次に何をすればいいか」の迷路にはまっている
勉強を始めるには「勉強道具を出す」「教科書を開く」「問題を読んで解く」といった、いくつもの順序があります。でも、お子さんはその途中で、「あれ、次は何やったっけ?」と道に迷ってしまうことがよくあります。決してサボっているのではなく、手順の迷路に入り抜け出せなくなっているだけなのです。
③ 心の「ブレーキ」と「アクセル」の切り替えが遅い
特に「好きなこと」から「苦手なこと」への切り替えが、お子さんにとっては、全力疾走中にいきなり止まるような大きな負担がかかってしまいます。頭では「やらないと」と分かりつつ、心の切り替えスイッチが重くて動けない状態なのです。そこで「早く!」と急かされると余計パニックになり、つい強い言葉で言い返してしまうこともあります。
【宿題でイライラ…】「私の教え方が悪いの?」と自分を責めてしまうお母さんへ
「また今日も怒鳴ってしまった…」
「どうして穏やかに教えてあげられないんやろ」
学習障害(LD)の特性を持つお子さんに勉強を教えるのは、本当に根気とエネルギーが必要なことです。毎日頑張っているお母さんの心が、少しでも軽くなるヒントをお伝えします。
① 「当たり前」が届かないのは、特性のせい
「さっき教えたばっかりやん」「なんでこんなのができへんの?」 そう感じてしまうのは、お母さんの教え方のせいではありません。お子さんの脳の特性上、これまでの「当たり前」のやり方では届きにくいだけなのです。
② 「教える役割」を一度手放してみる
勉強のことで親子関係がギスギスして、お母さんの笑顔が消えてしまうなら、一度「勉強を教える役割」を誰かにパスしてもいいんです。 お母さんの大切な役割は、勉強を完璧にすることではなく、お子さんにとって「一番安心できる場所」でいることですから。
③ お母さんの笑顔が、一番の特効薬
お母さんが「まあ、今日はここまででいいか!」と肩の力を抜いて笑ってくれるだけで、お子さんの心はスッと落ち着きます。その安心感が、結果的にお子さんの自信や集中力に繋がっていくんです。
完璧じゃなくて大丈夫です。 今日からは、少しだけ「自分を許すこと」から始めてみませんか。
【心の負担を減らす】集中力を高める環境づくりの5つのヒント
お子さんの「苦手」を責めるのではなく、周りの環境を少しだけ整えてあげることで、集中力の持続時間は驚くほど変わります。
① 「勉強のスイッチ」が入る場所と時間を決める
「今から勉強!」と言葉で伝える代わりに、目に見える「合図」を作ってあげましょう。「この席に座ったら勉強スタート」「タイマーが鳴るまでの15分だけ頑張る」など、終わりが見えるルールを決めておきます。見通しが立つことにより、お子さんの心に「これくらいならできそう」という余裕が生まれます。
② 「視界の情報」を優しく整理する
勉強中は机の上をスッキリさせたり、壁を向いて座ったりして、「今はこれだけに集中すればいいんや」という安心感を作ってあげましょう。他のことに気が散らなくなれば、その分お子さんの脳の疲れは軽減されます。
③「音」の刺激を味方につける
音への敏感さは、お子さんによって様々です。急な大きな音には配慮しつつ、逆に「無音」が不安で集中できない子もいます。そんな時は、穏やかなヒーリングミュージックなどを小さく流してあげるといいかもしれません。お子さんに聞きながら最も集中できる環境を整えていきましょう。
④ 課題を「一口サイズ」に小分けする
「ワークを10ページする」という高い目標は、お子さんにはハードルが高すぎるかもしれません。それを「まずはこの3問だけ」「次はここだけ」と、一口サイズに分けてあげましょう。「できた!」という実感を短時間で繰り返すことで、興味が継続しやすくなります。
⑤ 「手元の明るさ」と「心地よい姿勢」を整える
暗い場所で目を凝らすのは、脳に大きな負担をかけます。スタンドライトで手元を明るく照らしましょう。また、お子さんの体に合った机や椅子を選び、リラックスして座れる環境を整えることも大切です。
ご家庭の声
息子はとにかくじっとしているのが苦手で、宿題を始めてもすぐに椅子をガタガタさせたり、消しゴム遊びを始めたり…。そんな姿を見て、私も『いつまで遊んでんの!』と感情的に言ってしまい、息子がふてくされて、なかなか宿題が終わりませんでした。学校でも先生に集中力のなさを指摘されて、このままでは勉強が嫌いになって落ちこぼれてしまうと不安になり、えーるさんに相談しました。えーるさんから来てくれた先生は、息子が大好きな電車の話をいっぱい聞いてくれたり、寄り添うように接してくれたので、息子もすぐに打ち解けたみたいです。先生のすごいところは、息子がそわそわしたり、集中が切れても、穏やかに、根気よく、待ってくれるところです。これは親には絶対できないことなので感心しています。今では、息子から宿題をするようになり、先生が次来る日を楽しみにしています。あの時えーるさんにお願いして本当に良かったと思っています
小学4年生 Kくんのお母さんより
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