場面緘黙症の根本にあるもの「話したいのに話せない」葛藤
私たち家庭教師のえーるには、ここ数年で、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)でお悩みのご家庭からのご相談が増えています。

場面緘黙症とは、「話すこと」への過度な不安や恐怖心があることで、特定の場面で声が出なくなる障害のことです。思春期特有の「人見知り」や、「反抗」ということではなく、本人の意思とは関係なく声がでなくなってしまうのです。この特性をもつお子さんは、話せないことで「自分を責めてしまったり」「人からどう思われているか」といったプレッシャーを強く感じていることがあります。
ですが、無理に話させてはいけません。「話せなくても大丈夫」と安心させてあげることが大切です。
克服へ導く!スモールステップと環境設定の具体例
以下に、スモールステップ(段階的アプロ―チ)の方法をお伝えします。そして、無理なく自発的に話ができることを目的とします。
①スモールステップで安心感を与える
発話のレベルを最も簡単で安全な状態から設定します。
- レベル1(息を吐く程度の音)
好きなアニメのモノマネ、咳払い、あくびの音など、どんな音でもいいので、鳴らしてみることから始めます。 - レベル2(小さな一音)
「あー」「えー」などの単音や、「うん」「はい」といったフレーズを小さな声で発してみます。 - レベル3(単語や短いフレーズ)
「できた」「わかった」「わからない」など、勉強に必要にもなる、短い言葉を出してみます。 
②環境設定で「余計な刺激」をなくす
勉強に集中し、発話への意識を分散させない環境を作ります。
- 集中しやすい場所を確保
勉強する際に、気が散ってしまう物、視界に入るものは、全て部屋から排除しましょう。例:ゲーム、スマホ、漫画、ポスターなど。 子ども部屋は気が散るものが多いようなら、何もない部屋を確保しましょう。 - 非言語的な合図の活用
言葉ではなく、指さしや、アイコンタクトで意思を伝える。言葉を発するプレッシャーをなくしてあげましょう。 

ご家庭で今すぐできる!場面緘黙へのNGとOK声かけ集
ここでは、私たちえーるが、「場面緘黙症」のお子さんへの声かけで、意識している声かけについてご紹介します。ご家庭でも、できそうなものは参考にしてみてください。
- NG 「なんで学校では話さないの?」
 
- OK 「話したい気持ちがあるのは知ってるよ」
 
子どもを追い詰める言葉は言わず、「本当は話したい気持ちがある」ということを理解してあげましょう。
- NG 「ちゃんと伝えないと損するよ」
 
- OK 「頷くだけでもわかるからね」 
否定的な言葉は逆効果になります。「無理に声を出さなくてもいいよ」と安心させてあげましょう。 
- NG 「話すことを強要」
 
- OK 「お母さんにだけこっそり教えて」 「みんなに言わなくてもいい」と伝え、プレッシャーから開放してあげましょう。
 
- NG 周囲に「うちの子は話せない」と言ってしまう
 
- OK 「話題にはしない」
人に言うことで、お子さんのプレッシャーはより大きくなり、ますます話せなくなってしまいます。 
家庭教師が果たす役割:安心を広げる指導と連携の力
場面緘黙症のお子さんには、家庭教師のサポートが有効と言われています。ここでは、その理由について説明します。
家庭教師が行う信頼を築く「非言語」のアプローチ
ご家庭での1対1の指導は、場面緘黙症のお子さんにとって、「心理的な安全性が高い空間」になります。例えば、学校では、常に周囲からのプレッシャーを少なからずも受けています。それが、自宅という安全空間で、気心知れた家庭教師の先生となら、場面緘黙症のお子さんにも大きな安心感を与えます。
私たちえーるは、以下のことに気をつけて、場面緘黙症のお子さんに接しています。
- 「話すこと」を求めない
 
お子さんの「話せない」に対して、「話してほしい」という、プレッシャーをかけないようにします。お子さんの「話せない」という現状をありのまま受け入れつつ、「頷き」や「手の動き」などでコミュニケーションをとり、緊張を解いていきます。
- 「共通の道具」を使った安心できる対話
 
お子さんが好きな趣味の話題などを共有する際に、ノートやタブレットなどに文字を書いたり、イラストを使ってやりとりします。ここでもやはり、無理に「話す」ことを求めないように意識します。
- 「声出し」を促すアシスト
 
お子さんが「頷く」「首を振る」といった非言語的な行動に対し、家庭教師は、「わかったみたいやね」「あっ、違うんや」という感じで代弁してあげます。それにより、伝えやすくなり、「この人には話してもいいかな」と、少しずつ声を出してくれる子もいます。
【ご家庭の声】安心と自信を取り戻した親子の体験談
私たちえーるで指導しているご家庭からの声を、ほんの一部だけご紹介します。
中学2年生 Hさんのお母さんより
娘は、小学校の頃から場面緘黙症の傾向があり、学校では全く声が出せず苦しんでいました。そのことに娘は悩み、学校にも行きづらくなり、中学校に上がって不登校になりました。毎日ふさぎ込んでいる娘に、勉強だけでなく、家族以外とのコミュニケーションをとってほしいというのもあり、家庭教師をお願いすることにしました。えーるさんから来てくれた大学生の女性の先生は、娘の特性をちゃんと理解し、文字を書いてやり取りしてくれたり、『声を出さなくても伝わる方法』で勉強を教えてくれました。
ある日の指導で、部屋のほうから娘の声が聞こえてきたんです。『あれ、あの子この声が聞こえる?』 私は驚きました。翌日、娘が「先生の指導中はなんか安心して話せる」と私に伝えてきました。
家族や、仲の良い幼馴染の子にしか話さなかった子が、えーるの先生には話すようになったんです。
勉強も、これまでの遅れた分を一緒にやり直してくれるし、、娘にとって信頼できるお姉さんのような存在です。本人は高校には行きたいと言っていたので、先生の力をお借りして、少しずつでいいので頑張ってほしいです。
小学5年生 M君のお母さんより
息子は、小学3年生のころから、学校での活動に消極的になり、ほとんど会話もしなくなりました。親には普通に話しますが、学校など、人が沢山いる場所だと一切話さなくなったのです。あまりにも心配だったので、検査を受けさせたところ、『場面緘黙症』だと知り、驚きました。勉強も『どうせ自分には無理』が口癖になり、特に算数のテストの点数が悪く、私に答案用紙を隠すようになっていました。それで、えーるから家庭教師の先生を頼み、息子が『場面緘黙症』ということも伝え、大学生の先生に来てもらうことになりました。先生は、息子の好きな理科や社会を中心に勉強を教えてくれるので息子も『学校より楽しい』と言っていました。勉強は字を書いたり絵でやり取りしながら、先生は『おー、すごい!』『正解!』と、とにかく沢山褒めてくれました。ある食事の時に『あの先生と話したい』と言っていました。そして、次の指導の終わった後に先生から『Ⅿくんが初めて話してくれて、嬉しかったです。』と言われました。それ以降すっかり先生との会話が弾んでいるようです。『家庭教師をお願いして本当に良かった』と心から思いました。
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