注意欠陥・多動性障害(ADHD)の相談事例と対策

ADHD

近年、私たち家庭教師のえーるには、発達障害の特性を持つお子さんのご家庭から多くのお悩み相談が寄せられています。

その中でも、ADHD(注意欠陥・多動性障害)に関するご相談が少しずつ増えています。ADHDの特性をもつお子さんは「なまけている」「やる気がない」といった誤解を受けやすく、学習の遅れだけでなく、人間関係や進路について悩みを抱えているケースが少なくありません。 

この記事では、ADHD特有の「不安」について、また、えーるに寄せられた相談事例と対策についてご紹介します。

ADHDの相談:親御さんが一番抱える「不安の正体」

ADHDの特性をもつお子さんの親御さんが、私たちに相談されるときによく口にされるのは、成績の不安だけでなく、ADHDの特性への長期的な将来への心配も含まれていることがあります。

「学習の遅れ」から「将来の自立」への不安

将来への不安

「このまま、将来、社会人になってやっていけるだろうか?」といったお子さんの将来への不安もよく耳にします。

努力のしかたへの疑問

「うちの子こんなに頑張っているのに…」と、努力のしかたや、方向性が間違っているのでは?という親御さん自身の関わり方への不安があります。

特性の告知の悩み

「子どもに、どのタイミングで、どのように伝えたらいいのかわからない」このように、ADHDの診断や結果についての告知や、理解を求める上での心理的な負担を抱えていることがあります。

ADHDと併発しやすい「二次障害」への警戒

ADHDのお子さんは、その特性を周りに理解されにくく、自己肯定感が低くなってしまうケースがあります。酷くなると、うつ症状や不安障害などの二次障害を引き起こしてしまうことも。

不登校リスクの回避

失敗の多さから、学校に行くことを怖がり、不登校になる子もいます。不登校にならないようにする対策が必要です。

メンタルサポート

勉強だけでなく、何でも相談できる第三者の存在は、お子さんの心の負担を軽減する効果が期待できます。(学校の先生やカウンセリング、家庭教師など)

ADHDの男の子

親子の対立パターン別:ADHDの特性を「誤解」している事例

ここでは、えーるへの過去の相談から、親子間の対立パターンやその裏にある特性についてご紹介します。

「話を聞かない」は「処理が追いつかない」のサイン

対立パターン

一気に複数の指示を出し、子どもが混乱してしまい、どれも実行できなかった。親は「全然言うことをきかない」と怒ってしまうケース。
 例)「部屋を片付けてから、宿題をして、それが終わったら翌日の準備しなさいね」

特性の裏側

ADHDの特性で、「ワーキングメモリーの要領が少ない」があります。そういうお子さんは、一度に多くの情報を処理することができません。指示は一つずつ出したり、順序だてて処理するようにします。

「衝動的な反論」は「感情のブレーキ不全」の結果

対立パターン

親に注意されると、子どもが反射的に怒りだしたり、大きな声で反発する。親が「反抗期かな」「口答えばかりする」と捉えてしまう。

特性の裏側

ADHDの衝動性の特性で「感情を抑える」という脳の働きがきかないことがあります。意図的ではなく、ただ感情をコントロールするのができずに、苦しんでいるかもしれません。とにかくお子さんが冷静になれる時間や、落ち着く空間を作ってあげましょう。

相談事例:頑張っているのに報われないと感じる中学1年生・Dくん

「提出物の未提出」「ケアレスミス」による内申点の低下

中学1年生のDくんは、授業中も真面目で、家に帰っても必ず課題に取り組む子です。しかし、ADHDの「不注意」という特性が原因で、なかなか結果に結びつきませんでした。

提出物が出せない

せっかく課題を完成させても、提出するのを忘れてしまう。

    ケアレスミスが多い

    慌てて計算して、桁を間違える。漢字のトメハネを忘れる。といった不注意によって、テストの点数が安定しない。

    Kくんは、こういった不注意からミスをして、内申の評価が悪く、自信を失いかけていました。

    えーるの「不注意の構造化」を意識した指導アプローチ

    ミスのパターン認識

    このようなお子さんには、単にミスを正すのではなく、テストごとにミスの傾向を見つけます。(Kくんの場合・途中式を省いて、いきなり答えを書いてしまう) 指導の始めに「途中式を書くことを目標にしよう」と言います。複数のことを言うと混乱しがちなADHDのお子さんには、このように、1点だけに絞って意識を集中させます。

    ポモドーロ式で集中力アップ

    25分勉強して5分休憩。このように、ポモドーロ・テクニックを活用し、休憩と勉強の切り替えをすることで、集中力と学習の質を高めます。

    このように、Kくんの特性に合わせたアプローチによって、「やったら報われる」と実感し自信をつけてもらうことができました。

    えーるが提供する「学習習慣化」のための3つの支援ステップ


    私たちえーるが実践する、ADHDのお子さんへの学習サポートとして、特性に合わせた学習習慣を定着してもらうことが重要です。

    ステップ1:信頼関係の構築と目標の「分解」


    まずは、お子さんが家庭教師の先生を、「理解してくれる存在」と認識してもらえるように人間関係から築いていきます。そして、大きな目標(例・単元終了)を、今日の目標(例・英単語5つ)というように細分化し、お子さんの勉強に対する心理的なハードルを下げていきます。

    ステップ2:短期集中ルーティンの「定着」

    例えば、指導もタイマーで短い時間に区切って教えたり、一人の日も「1日15分の学習」といったように、短時間で無理なくできる課題を出します。その繰り返しにより、少しずつ学習習慣を定着させていきます。

    ステップ3:内発的動機づけによる「自走」

    出来た時に、単に褒めるだけでなく、お子さん自身が「これなら自分にもできる!」といった達成感を味わえるようにします。小さな成功体験によって、「ちょっとやってみようかな」という自主性が自然に生まれ、自分から机に向かうようになります。

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