注意欠陥・多動性障害(ADHD)の相談事例と対策

2026年4月17日更新

ADHD

「何回言っても忘れ物ばかりするし、じっとすることも苦手」
「勉強を始めて5分もたたないうちに、そわそわしてしまう」

私たち家庭教師のえーるは、発達障害専門の家庭教師ではありませんが、このようなADHDに関するご相談が沢山寄せられます。ADHDの特性を持つお子さんに、つい「やってないやん!」「なんでできへんの!」と声を荒らげてしまい、言い過ぎたことに後悔する……。そんな親御さんも多いようです。

しかし、私たちは知っています。ADHDのお子さんは、決して「やる気がない」わけではありません。脳の「アクセルとブレーキ」の仕組みが、人とは少し違うだけなのです。

この記事では、えーるに寄せられた相談事例をもとに、ADHDの特性や、お子さんが安心して机に向かえるようになるための対策についてご紹介します。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の3つのタイプと「脳の特性」

ADHDは大きく分けて3つのタイプがありますが、根底にあるのは「脳の不注意・多動性・衝動性」です。

不注意優勢型

忘れ物が多い。集中が続かない。周りからいつも、ボーっとしているように見られる。

多動・衝動優勢型

じっとしていることが大の苦手。考える前に体が動いてしまう。しゃべり出したら止まらない。

混合型

上記の両方の特性を併せ持っている。

これらは性格や躾の問題ではなく、ワーキングメモリ(脳のメモ帳)の容量が小さかったり、感情のブレーキが効きにくかったりする、「脳の仕組み」によるものです。まずはこの「脳の仕組み」を理解してあげることが、すべてのスタートになります。

ADHDの男の子

学習面でぶつかる「ADHD特有の3つの壁」

ADHDのお子さんが勉強で苦労するのは、主に以下の3つの壁があるからです。

①「ワーキングメモリ」の不足

一度に複数の指示を出されると、最初の一つ以外は全て忘れてしまいます。計算ミスや、文章の読み飛ばしが多いのもこのためです。

②刺激への弱さ(注意の散漫)

視界に入るもの(ペン、消しゴムなど)、窓の外の音、ふと思いついた遊び。わずかな刺激により脳のスイッチが切り替わってしまい、元の作業に戻るのが難しくなります。

③時間管理と優先順位があやふや

「あとでやる」の「あと」が曖昧なため、期限直前まで動けなかったり、好きなことだけに没頭してしまう。

【事例紹介】中学1年生・Kくん「忘れ物と集中力」の悩みをどう変えたか

中学1年生のKくんは、明るくお喋りが大好きな男の子です。しかし、中学に入ってから宿題忘れや忘れ物が急増し、定期テストでもケアレスミスを連発していました。お母さんは「このままでは内申がボロボロになってしまう」と、焦りと不安でいっぱいでした。

「机に座らせても、いつの間にか落書きをしていたり、消しゴムをいじっていたり…。注意すると不機嫌になり、最終的には親子ゲンカになってしまうようです。勉強以前の問題で、もうお手上げ」とお母さんは悩んでいました。

Kくんは決して「サボっている」わけではなく、「脳が常に新しい刺激を探し、自分を制御できない苦しさ」と闘っていたのです。

えーる流!ADHDの子のやる気を引き出3つの具体的対策

そんなKくんに対し、えーるの家庭教師の先生が実践した対策は、非常にシンプルな「環境の整理」です。

対策① 視覚情報の遮断とワンタスク

まずは、勉強机に山積みになっていた漫画やゲーム機など、不要なものを一切片付けるところから始め、机の上には教科書とノートのにしました。さらに、教える時は「ここと、ここと、ここをやって」といったように一回に複数の指示を出すと全部できなくなります。そこで「まずはこの1問だけ集中しよう」と、単数の指示を出すように意識し、確実にすすめていきました。

対策② 時間の見える化

ADHDの子にとって、終わりの見えない勉強は苦痛そのものです。そこで「15分だけ集中しよう!」と毎回タイマーをセットしました。時間が減っていくのを視覚的に見せることにより、脳に適度な緊張感を与えつつ、集中力を維持しやすくします。

対策③ 「できた」の瞬間に実況中継!

先生は、Kくんが鉛筆を持った瞬間「おっ、準備できた!」さらに、問題を読むと「読めた?よし、答えを一緒に考えようか」といったように、敢えて言葉に出し、実況中継するように褒めていきました。ADHDのお子さんは「叱られ慣れている」ことが多いため、当たり前の行動でも認めてくれたり、褒められると嬉しさも人一倍大きいです。そのように、これまで失いかけていた自己肯定感を大きく回復させていきます。

家庭教師のえーるがお役に立てること

私たち家庭教師のえーるでは、ADHDのお子さんが持つ好奇心や豊かな発想力を活かす指導を心がけています。

お子さんの「特性」に合わせた環境設定のアドバイス

「いつ」「どこで」「どのように」勉強するのがお子さんの特性に合うのかを、ご家族と相談しながら一緒に環境を整えます。

短時間・高密度な「スモールステップ」指導

飽きが来る前に「わかった!」を実感してもらうようにします。集中力が切れるタイミングを見逃さず、指導内容を細かく区切りにしながら進めていきます。

二次障害を防ぐための「心のケア」

「自分はダメな子」そんな思い込みを払拭させ、お母さんはお子さんの最大の味方でいられるよう、接し方なども共有しながら指導します。

ご家庭の声

息子がADHDのグレーゾーンと診断されてから、私は『どうにか普通にさせないと』と必死でしたが、その気持ちは空回りし逆効果だったかもしれません。えーるから来てくれた先生は、『こんなことで?』と思うほど沢山褒めてくれたんです。例えば、「教科書重いのにちゃんと持って帰ってるやん!」「この前出した課題やってる!えらいやん!」こんなふうに、とにかく息子の行動を肯定してくれるので、続けるうちに息子の表情がどんどん明るくなっていったんです。先生のおかげで、あんなに勉強嫌いだった息子が、今では自分からタイマーをセットして机に向かうようになって驚いています。 私自身も、心の余裕が持てるようになって息子への接し方が変わってきました。親子の気持ちにゆとりを持たせてくれたえーるの先生には本当に感謝しています。

中学2年生 Yくんのお母さん

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えーる坪井

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えーる坪井

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