学習障害は「個性」。強みを活かしたキャリア・生き方の見つけ方

うちの子、将来どんな仕事につけるんだろう…

「計算が苦手なうちの子に、将来できる仕事ってあるの？」
「字がうまく書けないのに、社会で通用するのかな…」

お子さんの将来のキャリアや自立について、漠然とした不安を抱えていませんか？学習障害を持つ子どもの親御さんにとって、それは誰もが一度は感じる大きな悩みの一つです。

しかし、学習障害は決して「できない」ことだけではありません。実は、学習のつまずきの裏側には、突出した才能や強みが隠されていることが少なくないのです。大切なのは、苦手な部分を埋めることだけでなく、その子が持つ「強み」を見つけ、それを最大限に伸ばしてあげることです。

どんな強みがあるの？学習障害を持つ人が得意なこと

学習障害を持つお子さんは、苦手な分野を補うために、無意識のうちに別の能力を発達させていることがあります。学習障害３つの、強みの可能性についてご紹介します。

ディスレクシア（読み書きの困難）

「読む」ことが苦手なディスレクシアですが、代わりに視覚的な情報を素早く処理することが得意なケースが多く、その場合、空間認識能力や想像力が強みになります。

向いていると思われる仕事

デザイナー、建築家、アーティスト、エンジニア。

ディスカリキュア（算数・計算の困難）

「計算する」ことが苦手なディスカリキュアですが、代わりに物事の論理的なつながりを理解することが得意なケースが多く、その場合、全体を俯瞰して考える力が強みになります。

向いていると思われる仕事

プログラマー、研究職、探偵、作家。

ディスグラフィア（書字の困難）

「書く」ことが苦手なディスグラフィアですが、代わりに豊かな発想力や口頭での表現力が得意なケースが多く、その場合、ユニークな視点が強みになります。

向いていると思われる仕事

ライター、プランナー、ユーチューバー、講演家。

高校卒業後の選択肢は？自分らしいキャリアを見つけるために

大学進学だけが、すべてではありません。お子さんの特性や得意なことを活かせるキャリアの選択肢は、想像以上にたくさんあります。

専門学校
興味のある分野の専門的なスキルを集中して学ぶことができます。

就職
最近では、多様な人材を求める企業が増えています。学習障害があることを開示し、合理的配慮を受けることで、自分らしく働くことも可能です。

職業訓練
国や自治体が提供する職業訓練制度を利用すれば、無料でスキルを身につけることもできます。

強みを伸ばすために、今できること

お子さんが将来の希望を見つけ、自信を持って歩んでいくために、今からできることがあります。

興味や関心を掘り下げる

お子さんが好きなことや、夢中になることを一緒に見つけ、それを仕事に結びつけるヒントを探してみましょう。

成功体験を積み重ねる

些細なことでもいいので、お子さんが「できた！」と感じる機会を増やし、自信につなげましょう。

専門家のサポートを借りる

キャリア教育を専門とする機関や、私たちのような家庭教師を利用することで、お子さんの特性を客観的に見つめ、未来への可能性を広げたり、道筋を一緒に考えることができます。

親御さんの不安を解消！ご家庭からの声

ご家庭からの声

息子は小さい頃から、計算がとても苦手でした。中学に入っても、数学の点数はいつも最下位で、将来のことを考えると不安で眠れない日もありました。「この子が社会で自立できるのだろうか」と、一人で悩んでばかりいました。

そんなとき、えーるさんに家庭教師をお願いしたところ、息子の数学の苦手は、実は「空間認識能力の高さ」の裏返しだと教えてもらいました。息子は、レゴブロックやプラモデルを組み立てるのがとても上手で、先生は「それは建築家やデザイナーに向いている才能です」と言ってくれたんです。

これまでは無理に計算ばかりさせてきましたが、息子の得意なプログラミングを通じて論理的な思考力を伸ばす練習も始めました。すると、息子は驚くほど集中力を発揮し、楽しんで学習に取り組むようになったんです。先日、将来の話になったときに「AIを使ったゲームクリエイターになりたい！」と、目を輝かせて話していたのが印象的でした。

苦手な部分を克服することももちろん大切ですが、この子にしかない強みを見つけ、そこを伸ばしてあげることが、こんなにも大切なんだと実感することができました。

中学２年生Hくんのお母さんより