親と教師の役割と対応

親と教師の役割と対応

不登校の子どもに寄り添うとき、親と先生ができること

不登校の子どもに向き合うとき、親も教師も「どうすればいいのだろう」と迷いを抱えることがあります。
そんなときに必要なのは、完璧な対応ではなく、「それぞれの立場からできるサポートを少しずつ重ねていくこと」。

親と教師が役割を分担し、思いをひとつにすることで、子どもの心に“安心の土台”が育っていきます。
ここでは、私たちえーるがこれまで多くのご家庭に寄り添ってきた経験をもとに、家庭でできる日々の関わりと、学校での支援体制づくりについてご紹介します。今後の参考にしていただけると嬉しいです。

親の役割 ―― 家庭は“戻れる場所”であること

①「わかろうとする」姿勢が、心を開くきっかけに

不登校の理由は、子ども自身にも説明が難しいことがあります。「どうして？」「早く行ってほしい」と焦る気持ちは自然なことですが、その思いをいったん脇に置いて、「あなたの気持ちを大事に思っているよ」と伝えることが、子どもの安心につながります。

たとえ言葉に出さなくても、そばにいてくれる親の存在が、何よりの支えになります。

②無理なく整えていく生活のリズム

生活の乱れが続くと、心と体のバランスも崩れがちになります。朝の光を浴びる、短い散歩をしてみる、決まった時間に就寝する――そんな“小さな習慣”を一緒に積み重ねていくことで、生活のリズムがゆっくりと整っていきます。生活リズムが乱れていると、気持ちもなかなか前向きになりにくいものです。

教師の役割 ―― 「ここにいてもいい」と思える学校に

①子どもに合わせた“安心のステップ”をつくる

学校に戻るには、段階を踏んだアプローチが欠かせません。出席日数や授業内容にとらわれず、子どもが「ここなら来てもいいかも」と思える関わり方を模索していくことが大切です。

こうした柔軟な対応を重ねることで、少しずつ学校との信頼関係が築かれていきます。「自分のことを理解してくれる」「話を聞いてくれる」と思えると、お子さんは本心を言ってくれることが多いです。

②親との連携で“安心の土台”を強くする

「学校ではこんな様子です」「家ではこう過ごしています」こうした情報のやりとりを続けることで、家庭と学校が“ひとつのチーム”として、同じ方向を向けるようになります。

子どもにとっても、「親と先生がつながっている」と感じられることは、大きな安心になります。「先生にもわかってもらえている」という安心感が学校に足を向かわせやすくします。

➂心のケアは、特別な誰かでなくてもできる

「また来てもいいかな」「少しだけでもやってみようかな」子どもがそう思えるようになるには、毎日の何気ない声かけや表情の積み重ねが、何より大切です。

学校での対応に加えて、必要に応じてスクールカウンセラーや心理士の力を借りるのも有効です。相談先が複数あることで、「困ったときは誰かに頼ってもいいんだ」と感じられる“心の余白”が生まれます。私たち家庭教師のえーるも、不登校でお悩みのご家庭からのご相談が沢山寄せられます。先生や専門家とはまた違う立場の、大学生の家庭教師がお子さんやお母さんに寄り添います。

まとめ｜役割は違っても、ゴールは同じ

不登校を乗り越えるための正解は、一つではありません。でも、「子どもの気持ちを大切にしたい」「もう一度笑顔で前に進めるように」という思いは、親も教師もきっと同じはずです。

家庭では、「いつでも戻ってきていいよ」というまなざしを。学校では、「またここで一緒に過ごそう」という受け入れの姿勢を。その両方がそろうことで、子どもは少しずつ自分のペースで歩き出すことができます。

そして、第三の立場としてお役に立てるのが、家庭教師かもしれません。親に言いにくいこと、学校の先生には話せない悩み――そんな気持ちを聞いてもらえる存在が、子どもの心を和ませてくれることもあるのです。

私たち「家庭教師のえーる」は、そんなお子さんを笑顔にさせる存在でありたいと願っています。
どんな小さなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。

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